通ってきた道
2025年02月20日
「通ってきた道」
平成5年
平成6年
平成8年
平成9年
平成16年
平成17年
平成18年
司法試験短答式試験(僕らは「択一」と呼んでいた)に合格した年。
別な言い方をすれば、論文試験に不合格だった年。
択一に合格できず論文試験を受けられなかった年で、「あの年は論文試験を受けたかったな」と思う年が4年はある。
一方、体調が悪く眩暈やら吐き気やらあちこちの痛みで試験どころではなかった年も何年もあった。
ストレスとか緊張感というより、そもそも試験勉強を始める前から体調が良くなかった。
今では考えられないが、体重が50kgを割っていた頃もあって、大学時代の友人はいつも心配してくれた(その頃は、「瘦せた?」と聞かれるのが怖かった)。
原因はよく分からなかったが、視力が3週間くらいで右1.5、左1.2→右0.7、左0.5とかになってた。
体力面に不安があったので、無理しない範囲で合格できる試験を受けてみようということで2つ受けて共に合格した。
平成10年 宅建試験
平成11年 行政書士試験
宅建の方は、合格体験記を書いている(エール出版社)。
「門前の小僧習わぬ経を読む」パターンだったのと司法試験の勉強のおつりがあった。
行政書士の方はもっと短くて、行政法、行政手続法、行政書士法を3~4時間くらい勉強しただけだった。
宅建士は法律の専門家ではない。
でも、あの頃身につけた法的素養は今、日常業務でとても役に立っている。
法的根拠があることで関係者の利益調整をすることができるし、わが身を守ることもできる。
民法、商法、会社法、刑法、刑事訴訟法、民事訴訟法、それに憲法…は全く使わない(笑)。
一番得意だった国際(公)法は絶対使わない(笑)。
昨年は弁護士さんと話をする機会が多かったが、理にかなった結論を導くため共闘できたと思う。
刑事事件相当の案件もあったが、売り言葉に買い言葉には絶対にならないよう気をつけて、冷静に証拠収集に努めた(笑)。
肉を切らせて骨を切る。
時効まで時間はある。
「法律は刀である」と言った人がいたが、振り回して他人を傷つける人には刀を持つ資格がないのだ。